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2024年度第5回BAIRAL研究会
「『友情』から考える ヒューマンロボットインタラクション」

◇BAIRALとは

BAIRALは、東京大学Beyond AI推進機構B’AI Global Forumの若手RA(リサーチアシスタント)が主体となり、隔月で開催している研究会です。B’AI Global Forumでは、AI社会におけるジェンダー平等とマイノリティの権利保障という社会目標の実現に向けて研究を進めております。その一環として、BAIRALではデジタル情報技術と社会の関係について理解を深めるために、隔月、様々なゲストスピーカーの方にお話しいただいております。

◇開催情報

・日時:2025年03月10日(月)18:00-19:30
・使用言語:日本語
・場所:Zoomによるオンライン開催(事前申し込み不要)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/87814612472?pwd=7rvKB9FIan2sF9SrrYhKvWK8t91T1A.1
ミーティング ID: 878 1461 2472
パスコード: 223291

◇ゲストスピーカー

市倉 愛子(東京大学大学院 学際情報学府 先端表現情報学コース 博士後期課程)

◇趣旨

人は、どんなものにでも愛着を抱く。人同士はもちろん、ペットを代表とした生物、さらにはぬいぐるみや自転車、ゲームのキャラクターなどといった無生物にも深い愛着を抱き、ときには「友達」として存在しうる。そして、SFの世界では、人とロボットが(人間同士のように)友情を結ぶストーリーが数多存在する。SFの世界を超えて、人とロボットは「友達」になれるのだろうか?もしなれるのであれば、ロボットは何ができれば人の「友達」になり得るのだろうか?

登壇者は、「友達」をキーワードとして、人とロボットのインタラクションの可能性を探る。人とロボットの友情について、まず、すでに人と深い関係性を結ぶ家庭用ロボットとそのオーナーを対象に、「人ーロボット間「友達」はどう定義されどのように説明されるか?」を探索的に調査を行った。次に、「友達」は関係を結ぶ当事者自身の経験に左右される要素が大きいことから、「人にとっての友達ロボットとは何か?」を参加者と共創(co-design)するワークショップを行った。さらに、コミュニケーションは環境に依存することから、「人とロボットの仲を深めるために適した環境」について検討し、実践を行った結果を紹介する。最後に、展望として、人とロボットの仲を深めるために、記憶に着目したロボットシステムについての構想を紹介する。

今回のトークでは、これまでの研究成果の概要を紹介するとともに、人とロボットの関係についての議論を行いたい。

◇主催

東京大学Beyond AI研究推進機構B’AI Global Forum

◇お問い合わせ

大月希望(B’AI Global Forum リサーチ・アシスタント)
ohtsuki6nozomi[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp([at]を@に変えてください)