「AI/アルゴリズムとジェンダー不平等」研究グループ
研究リーダー:東京大学大学院情報学環教授 田中東子
デジタルテクノロジー、とりわけソーシャルメディアの利用は、女性やあらゆるマイノリティが自らの声を社会に発信するための重要な手段となっている。しかし、これらのテクノロジーには人工知能やアルゴリズムが埋め込まれており、プラットフォーム上で特定の価値観のみが可視化され、繰り返し強調されるという懸念もある。たとえば、ソーシャルメディア上で理想化された身体イメージやジェンダー規範が流布することで、そこに描かれる理想像と異なる女性たちの自尊心が損なわれ、多様な生き方や価値観が見えづらくなるという問題が生じている。
さらに、近年急速に普及している生成AIは、社会に広まっている支配的な価値観を学習し、ミソジニーやジェンダー不平等を強化・再生産する危険性をはらんでいることも指摘されている。
本研究グループは、10代・20代の女性たちのデジタルテクノロジーの利用実践、および日本社会におけるテクノロジーに対する問題意識や安全性への認識を調査することで、AIやアルゴリズムがジェンダー不平等をどのように生み出し、また変化させているのかを明らかにすることを目的としている。
2023年度活動報告:https://baiforum.jp/report/re093/