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2023年度第3回BAIRAL研究会
「コンピューターによるユーモアの理解と生成――人間とAIの円滑なコミュニケーションに向けて」

◇BAIRALとは
BAIRALは、東京大学Beyond AI推進機構B’AI Global Forumの若手RA(リサーチアシスタント)が主体となり、月に一回のペースで開催している研究会です。B’AI Global Forumでは、AI社会におけるジェンダー平等とマイノリティの権利保障という社会目標の実現に向けて研究を進めております。その一環として、BAIRALではデジタル情報技術と社会の関係について理解を深めるために、隔月、様々なゲストスピーカーの方にお話しいただいております。

◇開催情報
・日時:2023年7月31日(月)18:30-20:00
・場所:Zoomミーティング(事前申し込み不要)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/87550984189?pwd=VElETGNLMUJrSUZpcVJhNnpuY1ZtZz09
ミーティングID: 875 5098 4189 / パスコード: 859363
・使用言語:日本語

◇ゲストスピーカー
田中康太郎(東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程)

◇趣旨
ユーモアは人間のコミュニケーションの重要な要素で、人間とコミュニケーションをとるAIにはユーモアを理解したり生成したりする能力が必要となる。しかし、ユーモアの感じ方は人それぞれで主観的であり、ユーモアを理解するためには高度な背景知識や論理的思考プロセスを必要とする。そのため、現状ではコンピューターによるユーモアの理解や生成に関する研究はあまり進んでいない。
登壇者は、画像とキャプションを用いたユーモラスなコンテンツであるミーム(ボケて)が、SNS上でメッセージを多くの人に効果的に伝える手段として用いることが可能な点に着目し、面白いミームを生成したり、理解したりできるAIを作ることを目標に研究を行っている。今回は、登壇者の卒論研究内容であるミームデータセット作成とユーモア理論をもとにしたユーモア評価手法(論文URL: https://aclanthology.org/2022.cai-1.9.pdf)の紹介、および近年の大規模生成AIによるユーモア理解・生成能力に関する考察を行い、コンピューターによるユーモアの理解や生成に関する現状と今後の課題について、参加者の理解を深め議論を行いたい。

◇主催
東京大学Beyond AI研究推進機構B’AI Global Forum

◇お問い合わせ
大月希望(B’AI Global Forum リサーチ・アシスタント)
ohtsuki6nozomi[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp([at]を@に変えてください)