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2024年度第1回BAIRAL研究会
「日本における人種的・文化的マイノリティが向き合う課題と、異文化間の対話を促す場づくりに向けて」

◇BAIRALとは
BAIRALは、東京大学Beyond AI推進機構B’AI Global Forumの若手RA(リサーチアシスタント)が主体となり、月に一回のペースで開催している研究会です。B’AI Global Forumでは、AI社会におけるジェンダー平等とマイノリティの権利保障という社会目標の実現に向けて研究を進めております。その一環として、BAIRALではデジタル情報技術と社会の関係について理解を深めるために、隔月、様々なゲストスピーカーの方にお話しいただいております。

 

◇開催情報
・日時:2024年05月28日(火)17:00-18:30
・場所:Zoomミーティング(事前申し込み不要)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/87272147889?pwd=wgHa3WIwu59QbXU8m9TMfxKJcA3wlo.1
Meeting ID: 872 7214 7889
Passcode: 512428
・使用言語:日本語

 

◇ゲストスピーカー
岩澤直美(東京大学大学院 学際情報学府 博士課程)

 

◇趣旨

グローバル化が進展する中、異なる文化的背景を持つ人々が共生できる社会構築が、以前にも増して重要な課題となっています。日本においても、人種や文化的背景が多様な「外国にルーツを持つ人」の増加に伴い、共生を実現するための議論が活発に行われています。また、人種や文化を広義に捉えた場合の「多様なマイノリティ性を持つ属性」が社会の一員として受け入れられる環境づくりについても、検討が続けられてきました。教育現場では、言語や文化的マイノリティの学習機会を公平に保つための施策や、異文化間能力の向上を図る施策が推進されています。また、職場においては、DEIB(多様性、平等、包摂、所属感)の観点から、公平な機会確保と、多様性を尊重する協働に向けた能力育成の研修が行われています。

本報告では、学校や職場での人種的・文化的マイノリティの具体的な課題と、求められる対応を検討します。特に、外国人との関わりにおける不安や、配慮の必要性に対するネガティブな印象、不確実性や異文化性などの差異に対して発揮される傍観者的態度を踏まえ、これらの課題をどのように克服できるのかを考察していきます。

多様な属性が交わる対話や関係性構築を促す新たな場をどのように作っていくことができるのかーー差異を乗り越えるために実施している学習プログラムの事例や先行研究を紹介し、これからそれぞれの現場でできることを提案します。今後の可能性として、テクノロジーやAIの活用が異文化間対話の促進にどのように寄与できるかについても議論を深めたいと思います。

 

◇主催
東京大学Beyond AI研究推進機構B’AI Global Forum

 

◇お問い合わせ
プリヤ・ム(B’AI Global Forum リサーチ・アシスタント)
priya-mu[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp([at]を@に変えてください)