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Dr. Anthony Elliott講演会
「May AI Be With You—アルゴリズム的近代におけるエージェンシーと自動化」開催のご案内

B’AIグローバル・フォーラムでは、2024年11月25日(月)に南オーストラリア大学教授のAnthony Elliott氏をお招きし、「May AI Be With You—アルゴリズム的近代におけるエージェンシーと自動化」というテーマでご講演いただきます。ご関心のある方はぜひご参加ください。

◇開催情報

・日時:2024年11月25日(月)15:00〜16:40(日本時間)
・場所:対面のみ
・会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館9F 92B教室
・使用言語:英語(通訳なし)
・参加申込:以下のリンクからお申し込みください。定員に達し次第、申込受付を締め切ります。https://forms.gle/PdBfindxqyBR4TGb8

◇講演者

Dr. Anthony Elliott(南オーストラリア大学教授)

Anthony Elliott教授は、南オーストラリア大学の学外エンゲージメント担当学部長であり、Jean Monnet Centre of Excellenceのエグゼクティブディレクターである。これまで、慶應義塾大学のスーパーグローバル教授(現客員教授)や、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)で社会学の客員教授を務めてきた。英国社会科学アカデミー、オーストラリア社会科学アカデミーのフェローであり、ケンブリッジ・コモンウェルス協会およびケンブリッジ大学キングスカレッジのシニアメンバーでもある。また、オーストラリア研究評議会(ARC)の専門家委員会のメンバーとしても活動しており、2019年には、オーストラリア首相科学会議の依頼により、オーストラリア学士院評議会(ACOLA)のAIに関する専門家ワーキンググループのメンバーを務めた。教育、社会科学政策、研究への多大な貢献が認められ、2023年にキングズバースデーオナーズでオーストラリア勲章を授与され、2024年にはメルボルン大学から生涯功労賞を受賞している。著書・編著は50冊以上にのぼり、多数の言語に翻訳されている。最近の著書には『Making Sense of AI』(2022年)、『Algorithmic Intimacy』(2023年)、『Algorithms of Anxiety』(2024年)などがある。

◇講演要旨

産業用ロボットからChatGPT、自動運転車から軍事用ドローンに至るまで、AIは私たちの生活のあらゆる側面を変革している。その影響は、労働の性質の変化、雇用や失業、個人的な関係の最も親密な部分にまで及んでいる。本講演において、Anthony Elliott氏はAIの複雑なシステム、インテリジェントな機械、チャットボット、先進ロボティクス、加速する自動化、ビッグデータが、社会的相互作用や組織生活、ガバナンスの新しい形態においてどのように中心的な役割を果たしているかに焦点を当てる。彼は今日的なモダニティが、スマートフォン、タブレット、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、推薦システムの自動化および予測分析を意味するようになったと論じる。この変化こそ、彼が「アルゴリズム的モダニティ」と呼ぶ、人間の支配力を志向する秩序技術における全く新しい段階の到来を知らせる。この「アルゴリズム的モダニティ」の自動化された秩序において、人間のエージェンシーはますますスマートマシンに委託されている。私たちはこの現象をデジタル革命が社会的諸関係に不確実性と複雑性の抑制をもたらすと同時に究極的には答えを示さないという点を考慮して理解するべきであるとElliott氏は論じる。

◇主催
東京大学Beyond AI研究推進機構 B’AI Global Forum

◇後援
東京大学Beyond AI研究推進機構

◇お問い合わせ
B’AI Global Forum事務局
bai.global.forum[at]gmail.com([at]を@に変えてください)