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李靜愛(Lee Chong-ae)氏講演会
「韓国の記者がトラウマについて話すようになるまで」開催のご案内

B’AIグローバル・フォーラムでは、2025年1月25日(土)に韓国ジャーナリストトラウマ委員会委員長李靜愛(Lee Chong-ae)氏をお招きし、「韓国の記者が トラウマについて話すようになるまで」というテーマでご講演いただきます。ご関心のある方はぜひご参加ください。

◇開催情報

・日時:2025 年 1 月 25 日(土) 14 時~16時30分(日本時間)
・開催形式:ハイブリッド(対面&Zoom)/参加登録者は3月末まで配信動画閲覧可
・会場:
東京大学本郷キャンパス 情報学環・ダイワユビキタス学術研究館3階 大和ハウス石橋信夫記念ホール(先着100名)
・使用言語:韓国語・日本語 (逐次通訳あり)
・参加費:無料
・参加申込:以下のリンクからお申し込みください。(申込〆切:2025年1月19日)https://forms.gle/ceApKJb6mN7muDgV6

※オンライン参加のURLは講演会前日にお送りします。

◇講演者

李靜愛 Chong-ae LEE(韓国ジャーナリストトラウマ委員会委員長)

韓国では、2023年に初めて「ジャーナリスト トラウマ ガイドブック1.0」が作成・公表されました。

https://www.journalist.or.kr/data/banner/2023_trauma.pdf

作ったのは、韓国ジャーナリスト協会、放送ジャーナリスト協会、韓国女性ジャーナリスト協会の合同タスクフォース「ジャーナリストトラウマ委員会」。トラウマ専門家の協力も得て仕上げました。その委員長が李靜愛(Chong-ae LEE)さんです。研修にも尽力しています。

李さんは、1995年から韓国の放送局SBSで働くジャーナリストで、韓国ジャーナリスト協会の年間最優秀記者賞などを受賞しています。現在はSBSニュース本部の未来ビジョンチームで、デジタルイノベーションに関する国際会議などの運営に携わっています。

1990年代終わりから同局のニュースマガジン番組で女性初の調査報道記者として働くなかで、李さんはトラウマと報道の問題に目を開かれましたーートラウマを抱える被害者に取材者がどのようにアプローチすれば良い関係が築けるのか、また、ジャーナリスト自身が負うトラウマにどう向き合っていけばよいのか。2011年、Dart Center for Journalism & Traumaのアジア地域のフェローシップに、2012-13年、ハーバード大学のニーマンフェローシップに選ばれてこの分野を研究。現在、Dart Centerアジア地域の理事を務めています。

講演について

東アジアの文化のなかで、なぜ、どのように「トラウマリテラシーのある報道」を志向し、目に見える形にしてきたのかを伺います。以下は、李さんからいただいた講演概要です。

「トラウマ」という言葉が韓国で公に語られるようになったのは、2014年のセウォル号沈没事故がきっかけでした。さらに、2022年秋、梨泰院(イテウォン)の雑踏で惨事が起きて、ジャーナリストがトラウマについて本格的に議論するようになりました。

韓国の記者たちがトラウマについて話せるようになるまでに、どのような努力があったのか。かつての私には誰もトラウマについて教えてくれなかったわけですが、その私がなぜこの問題に着目し、10年以上も声をあげてきたのかを、お話しします。

◇主催
東京大学 Beyond AI 研究推進機構 B’AI Global Forum ‘Trauma Reporting 研究会’ (座長・河原理子)

◇お問い合わせ
B’AI Global Forum事務局
bai.global.forum[at]gmail.com([at]を@に変えてください)