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Jo Healey氏講演会
「トラウマレポーティング—被害者とサバイバーへのより良い取材を求めて」開催のご案内

B’AIグローバル・フォーラムでは、2025年2月11日(火・祝)Trauma Reporting, A Journalist’s Guide to Covering Sensitive Storiesの著者Jo Healey氏をお招きし、「トラウマレポーティング—被害者とサバイバーへのより良い取材を求めて」というテーマでご講演いただきます。ご関心のある方はぜひご参加ください。

◇開催情報

・日時:2025年2月11日(火・祝)17:00〜19:30(日本時間)
・形式:Zoom ウェビナー (後日視聴はありません)
・使用言語:英語・日本語 (逐次通訳あり)
・参加申込:以下のリンクからお申し込みください。(申込〆切:2025年2月7日)https://forms.gle/H7MtWQGyNrtsrqxg6

※オンライン参加のURLは講演会前日にお送りします。

◇講演者

Jo Healey(ジャーナリスト)

Jo Healeyさんは英国のジャーナリストで、トラウマレポーティング・トレーニング専門家。
元BBCの取材者で、事件や災害などの被害者、サバイバー、目撃者、遺族など傷ついた/傷つきやすい相手への繊細な取材をどのように実現したらベストか、トラウマを知り相手と自分を守りながら使命を果たす協働の方法を探り、取材を受けた人たちと専門家、繊細な取材を実践してきたベテランに聞きながらトレーニングを開発しました。それをまとめた著書が、Trauma Reporting, A Journalist’s Guide to Covering Sensitive Stories (翻訳中)で、具体的な提言に満ちています。
彼女はプリンストン大学やオックスフォード大学で講義し、国際チャリティー組織BBC Media Actionを通じてウクライナのジャーナリストにトラウマレポーティングのトレーニングをし、WHO(国際保健機構)で講演するなど、各国で知見を提供しています。NGOや人権活動家とも協力。ユネスコのリーフレット Safety of journalists covering trauma and distress ‘Do no harm’ (2022)を書いています。https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000381200

◇概要

「自分の仕事をきちんとこなし、害を与えないように」
これまで取材者は、傷つきやすい情報源と繊細かつ適切に仕事をする方法を学ぶ機会がほとんどないまま現場に送り出され、嘆き悲しむ人たちを相手に、試行錯誤を重ねてきました。取材者自身もプレッシャーにさらされながら、悲嘆にくれる人、虐待や病などさまざまな過酷な経験をした人たちと日々接します。これは危険を生み出します。「トラウマレポーティング」は、トラウマ専門家や心理学者の話、何よりも取材を実際に受けた人たちの洞察を手がかりにして、この問題に取り組んでいます。ジャーナリストの参考となる、優れた実践のための基盤を提供しています。つまり、トラウマを認識することを教え、デリケートな取材をするのに鍵となるスキルを身につけて同僚らとお互いサポートし合えるように促し、セルフケアについても教えます。
本講演ではこのエッセンスを話していただきます。ジャーナリストのみならず、繊細なインタビューをしようとする人たちに役立つことでしょう。

◇主催
東京大学 Beyond AI 研究推進機構 B’AI Global Forum ‘Trauma Reporting 研究会’ (座長・河原理子)

◇お問い合わせ
B’AI Global Forum事務局
bai.global.forum[at]gmail.com([at]を@に変えてください)