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B’AIグローバル・フォーラム発足イベント
「AI時代におけるジェンダー正義:参加と活動をめぐる対話」

デジタル情報技術は、いまや個人にも社会にも貢献する技術として、我々の日常に欠かせないものとなった。他方でそれは、人間社会の歪みを再生する装置としての危険をはらみ、歪みを映し出す反射鏡としても機能しうる。人工知能(AI)もその例にもれず、その技術開発において、ジェンダー差別や格差構造が再生産されてしまっていることは、すでにさまざまな事例から明らかにされつつある。このようにAIは現状の規範・統治を支え、強化する技術装置として発達してきた側面がある。それでは、AIなどのデジタル情報技術を社会で実装する際、その民主的な実装にはどのような仕組みが必要なのだろうか。ジェンダーを含め社会的マイノリティの参画を促し、公正性を実現するためのよりインクルーシブな労働環境や工学系教育には、どのような事例があるのか。科学的データは、ジェンダー平等のためにいかに公正かつ有効に利用できるのか。そのために情報工学と社会科学はどのような共同作業をすべきか。AI教育やAIの開発現場のインクルーシビティによって得られるメリットと、その実現に立ちはだかる障壁とその解消法について議論する。

 

【開催日時・配信方法等

<日時> 2021年 3月 17日(水) 18:30~20:00(日本時間)

<形式> Zoomウェビナー & YouTube生配信

<言語> 英語(日本語への同時通訳あり)

・Zoomウェビナー:要事前登録(参加費無料)

・YouTube生配信:登録不要

・登壇者への質問はウェビナーでのみ募集します。

 

【プログラム/Program

司会:板津木綿子(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
開会挨拶:林香里(東京大学大学院情報学環 教授)

 

第一部:基調講演(40分程度)

アニタ・グルマーシー(IT for Changeエグゼクティブディレクター)
「情報知能産業におけるフェミニストな未来を目指して」

 

第二部:パネル討論 (40分程度)

アニタ・グルマーシー
斎藤明日美(一般社団法人Waffle 共同創立者)
中尾彰宏(東京大学大学院情報学環 教授)
モデレータ:板津木綿子

 

閉会挨拶:矢口祐人(東京大学大学院情報学環 教授)

 

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【登壇者/Speaker】

アニタ・グルマーシー / Anita Gurumurthy 

IT for Changeのエグゼクティブ・ディレクター。インドにおけるインターネット環境の政治経済、ジェンダー正義、女性の工学分野への進出などについて共同研究を行い、アクティビストとしての活動。IT for Changeというインド、ベンガルールに拠点を置くNGOに2000年の創立時からかかわり、現在はエグゼクティブディレクターとして活躍。https://itforchange.net/

 

斎藤明日美 / Asumi Saito

データサイエンティスト。一般社団法人Waffle 共同創立者として、テクノロジー分野におけるジェンダーギャップを是正する取り組みに従事。2020年Forbes JAPAN誌「世界を変える30歳未満30人」受賞。2020年外務省ジャパンSDGsアワード、SDGsパートナーシップ賞特別賞。https://waffle-waffle.org/

 

中尾彰宏 / Akihiro Nakao

東京大学大学院情報学環教授。ネットワーク・コンピュータ分野の研究に従事。2020年総務省戦略的情報通信研究開発推進事業 研究開発奨励賞受賞。https://www.nakao-lab.org/

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【ポスター/Poster

日本語ポスター
English language poster 

 

【主催/Organizer

東京大学Beyond AI研究推進機構 B’AI グローバル・フォーラム

 

【お問い合わせ先/Inquiry

東京大学B’AIグローバル・フォーラム事務局
Email: bai.global.forum@gmail.com