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B’AI Global Forum講演会「AI時代における言語教育」開催のご案内

 

 

この講演会では、長く東京大学で英語を教える立場におられ、Duolingo社の視察を行なった矢口祐人講師から、DuolingoをはじめとするAIを用いた英語教育の先進的な取り組みを踏まえ、大学の英語教育のあり方について論じていただきます。そのお話を受けて、乳幼児の言語発達を神経心理学的なアプローチで考察している辻晶講師、言語学を専門とし、大学における英語教育の経歴も長い伊藤たかね講師の2名から、それぞれ異なる視点からのコメントを提示していただき、フロアとの議論につなげていきたいと思います。

 

◇ 開催情報

・日時:2024年1月15日(月)15:30-17:00(日本時間)

・形式:対面(※先着25名)およびZoomウェビナーによるハイブリッド開催

・対面会場:東京大学浅野キャンパス理学部3号館327
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_06_03_j.html

・参加方法:対面参加の場合1月9日(火)まで、オンライン参加の場合1月13日(土)までに、下記URLよりお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSezxvWKczOH-JsWUKWPmB5lmtZXLReusbUWESh3vu28Nah92w/viewform

・使用言語:日本語

・主催:東京大学Beyond AI研究推進機構B’AIグローバル・フォーラム

・後援:東京大学Beyond AI研究推進機構

 

◇ 講師

・矢口祐人(東京大学副学長;グローバル教育センター長)

・辻晶(東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構 講師)

・伊藤たかね(東京大学副学長;大学院情報学環 特任教授)

 

◇ モデレーター

・板津木綿子(東京大学大学院情報学環 教授)

 

◇ プログラム 

・開会挨拶
 林香里(東京大学理事・副学長;大学院情報学環教授)

・講演

矢口祐人「大学の語学教育と生成系AI」 
生成系AIは大学の語学教育にどのような影響を及ぼすのでしょうか。ここではとくに英語教育に焦点をあてます。はたして大学の英語教育は現状のまま続けることは出来るのでしょうか。英語力の評価の方法は今まで通りで良いのでしょうか。ChatGPTやDuolingo/Duolingo English Test (DET)の時代における大学の英語教育のあり方について、議論を深めたいと思います。

辻晶「言語発達から見た言語教育と生成AIの関係」 
生成AIを大学の語学教育に活かすことは可能でしょうか?

はじめに、なぜ大人は子供より外国語習得が不得意なのかを論じます。それを踏まえて、子供が日常生活のなかで経験する自然な学習と、大人がおこなう学問的な学習の違いについて考えていきます。生成A Iによって、より多くの大人により自然な学習方法を提供することは可能でしょうか。

伊藤たかね「『異なる知の体系』に触れることの意義」 
AIが大学の言語教育に及ぼす影響は、大別して(1)自動翻訳の発達による外国語教育不要論、(2)言語教育へのAI活用の具体的方法(と、その可否)、という二点に分けられそうです。ここでは、モノリンガル環境で育つ子供にとって「絶対的」存在である母語の体系を相対化する機会として外国語教育を捉え、(1)の不要論に疑問を呈し、それが(2)の活用方法にどのような意味を持ちうるのか、検討してみたいと思います。

・質疑応答&ディスカッション

・閉会挨拶
 伊藤たかね

 

◇ お問い合わせ

東京大学B’AIグローバル・フォーラム事務局
bai.global.forum[at]gmail.com([at]を@に変えてください)