REPORTS

2024年度第1回BAIRAL研究会
「日本における人種的・文化的マイノリティが向き合う課題と、異文化間の対話を促す場づくりに向けて」報告

プリヤ ム(B’AI Global Forum リサーチ・アシスタント)

・日時:2024年05月28日(火)17:00-18:30
・場所: Zoomミーティング
・使用言語:日本語
・ゲストスピーカー:岩澤直美(東京大学大学院 学際情報学府 博士課程)
・モデレーター:プリヤ ム(B’AI Global Forum リサーチ・アシスタント)
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2024年5月28日、2024年度第1回BAIRAL研究会が開催されました。今回は、東京大学大学院学際情報学府博士課程学生の岩澤直美氏をお招きし、「日本における人種的・文化的マイノリティが向き合う課題と、異文化間の対話を促す場づくりに向けて」というテーマでご講演いただきました。

この講演では、日本における異文化理解と多様性の課題をテーマに、岩澤氏自身の経験を交えながら議論が展開されました。特に、文化的・人種的マイノリティとしての視点から、日本社会におけるアイデンティティ形成や異文化交流の困難さについて語られました。幼少期や大学生活、さらに異文化交流プロジェクトの設立といった、多様な場面で直面した偏見や課題を通じて、異文化間感受性や対話の重要性を実感したと岩澤氏は述べました。

また、教育や職場におけるダイバーシティマネジメントの実践についても触れられ、特にAIや新技術の発展に伴う倫理的な問題についての考察が行われました。具体的には、異文化間理解を深めるための教育プログラムの設計や、ステレオタイプの克服、個々のアイデンティティの尊重が、持続可能な多文化社会の実現に向けて不可欠であると強調されました。