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第3回レジャー研究会「オンラインゲーム内の格差といじめ:グラディエーター化するeスポーツ選手」報告

Lim Dongwoo (B’AIリサーチ・アシスタント)

・日時・場所:2021年5月25日(火)17:00~18:00 @Zoom
・言語:日本語
・モデレータ:板津木綿子(東京大学大学院情報学環教授)
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2021年5月25日(火)17時、B’AI グローバル・フォーラムはレジャースタディーズ研究会と余暇ツーリズム学会との共催で、研究シリーズ「レジャーにおける格差・差別・スティグマ」の第三回研究会を開催しました。この報告では、「オンラインゲーム内の格差といじめ: グラディエーター化するeスポーツ選手」のテーマでおこなわれた、山形大学の加納寛子准教授の発表内容と質疑応答を紹介します。

 

 

その一方で、権威主義的ポピュリズムが露骨に表出し、メリトクラシーに支配されたりもします。その意味で、オンラインゲーム空間は、リアル社会の縮図とも言えます。フィクションが前提であるが故に、剥出しの性描写、差別、格差、いじめが横行します。そのようなオンライン空間で、暇つぶしにゲームを始めた者は幻滅し、eスポーツ選手を目指す者はグラディエーター化しています。つまりグラディエーターらが賞金稼ぎのために戦ったように、eスポーツ選手らも、賞金稼ぎのために戦っています。出資者の好む戦い方をしているということです。

 

その後の議論では、グラディエーター化というのは既存のスポーツでもみられてきた現象ではないかという質問があがりました。時間の関係で質疑応答は長くできませんでしたが、このような面白い世界があるのは知らなかったという反応がありました。レジャーシリーズ研究会はこれからもレジャーと格差に関する研究と議論を重ねていきます。