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ワークショップ「メディア化とエンパワーメントの歴史:女性の権利活動とメディアの交差」(ドイツ歴史研究所ロンドン)参加報告

佐野敦子(B’AIグローバル・フォーラム特任研究員)

・日時・場所:2022年1月20日(木)―21日(金) @Zoomミーティング
・言語:英語

2022年1月20日-21日、ドイツ歴史研究所ロンドン(German Historical Institute London)主催のワークショップ「メディア化とエンパワーメントの歴史:女性の権利活動とメディアの交差(The History of Medialization and Empowerment: The Intersection of Women’s Rights Activism and the Media)」にB’AIグローバル・フォーラム特任研究員の佐野敦子が参加・発表を行った。

このワークショップは、3年間のプロジェクトの集大成であった。プロジェクトは20世紀という長期間にわたる女性の権利とメディアのネットワーキングや相互作用、および両者の依存関係の検証を目的としており、女性の解放に関する実践や考え方の変化を見るレンズとして、フェミニズムの歴史に焦点を当てたものであった。

佐野は、メディアと女性運動の観点からドイツの妊娠中絶法制のこれまでの変化をフェミニズム第1波から第4波の関連もふまえて捉え直すとともに、現在進行中とされる第4波においてICTというメディアが中絶を含めたリプロダクティブヘルス/ライツの枠組みにいかなる変化を与えうるかを、日独の事例を挙げながら考察し、発表した。

本発表の内容は、本年3月に公刊される立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科紀要に基づいている。